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王様の仕立て屋(第2部)1巻【感想:あらすじ】

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目次

【評価】王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜(第二部)1巻

ストーリー

評価:星2.5  

ファッション

評価:星2.5  

豆知識

評価:星2.5  

登場人物

登場人物(ネタバレ嫌いな人は開かないでね)   開く場合はコチラをクリック→
  • サルトリア・オリベ 店員紹介
  • 日本人店主 織部 悠(オリベ ユウ)
  • 助手    セルジュ・リヴァル
  • 紳士靴担当 マルコ・ジュリアーニ
  • 古賀(1話:日本人観光客)
  • カルファート(2話:美術史研究家)
  • バキーニ(3話:バキーニ商会 会長)
  • ピオヴァーニ(4話:元パイロット)
  • バンティニ(5話:詩人)
  • バンティネッリ(5話:詩人)
  • ズィータ(6話:将来有望な陸上選手)

1話 うらなりの唐茄子

第二部ということもあって
軽快な古典ギャグが第一話から随所にあって、サクサク読めます。

作者が、昔の偉大な漫画家が好きなこともあって
まさに「お約束」な表現手法のオンパレード

この漫画に興味をもつ方は
それなりの年齢のエレガンテな方が多いとお見受けします。

ということで、「古典ギャグ」や「豆知識」「人間ドラマ」など
「お約束」が心地よい、この作品おススメです

ストーリー

人生を変えたいならスパッカナポリへ行ってみな
東洋から来た仕立て屋が魔法をかけてくれるぜ

大河原 遁 著 「王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜」 出版 集英社
ストーリー(ネタバレ嫌いな人は開かないでね)   開く→

ナポリにある紳士服店「サルトリア・オリベ」に訪れる古賀

左遷されて生き甲斐を無くし、投げやりな感情を持つ中で
友人にナポリ観光ついでにスーツを仕立てることを勧められる。

高額な特急料金さえも関心がなく、言われるままに支払いをすませ
中年太りが進みスーツが合わないことにさえ無関心な仕事人間

そんな古賀がオリベの仕立て技術と、気づかいにあふれた仕事で肩の力が抜け
価値観の変化と新天地でのやり甲斐をみつけて、人生が変わる様を描いている

のんびりとした空気の宮崎県やナポリではあるが
どちらも現代社会の利便性や合理性に押され気味で
若者の離脱から伝統継承問題をかかえている。

「人間至る処青山有り」
骨を埋める場所はどこにでもある
だから場所にはこだわらず、その場所で全力で活動するべきである。

その境地までに至る古賀の心境の変化までのドラマが見どころ。

ファッション:40代男性 リラックス感抜群 気候にあわせたスーツ

グレーチェックのスーツ画像

【本日の一着】40代男性 リラックス感抜群 気候にあわせたスーツ

  • 季節:秋
  • モデルの年齢:40代
  • モデルの体型:中年太り
  • 注文:友人の紹介 十日間の観光滞在中に納品
  • 上:詳細なし 秋用ウール
  • 下:同上
  • シャツ:詳細なし
  • インナー:なし
  • タイ:詳細なし
  • チーフ:詳細なし
  • 靴:詳細なし

豆知識:スーツで座るときは前ボタンを外す

スーツは立っている姿勢を基本として作られているため
座った姿勢やくつろいだ姿勢になると、身体に合っていない服は
だらしなさが際立ってしまいます。

スーツは立っている姿勢を基本として作られていることから
座ったときは、前ボタンをはずす
余計なシワなどが出来ずに、カッコいい姿になります。

2話 天の岩戸

ある意味、ジラソーレ社のメンバー紹介の回。
まあ~にぎやかでいいですね。
ラウラちゃんがかわいいですし。

ジャケット&パンツの基本的な着こなしも紹介されていて
ファッション的にも情報量のとても多い一話となっています。

ストーリー

ストーリー(ネタバレ嫌いな人は開かないでね)   開く→

オリベは一杯やりながら古株の親方の話を聞いているシーン
その親方は「パッチポケット職人」
友人に先立たれて仕事への意欲がなくなり引退を考えているようだった。

場面は変わりジラソーレに訪れた、バロック美術に詳しい美術史研究家のカルフォート。
十日後のテレビ収録で着るナポリ風の装いを注文しに来ていた。
服がダサいとネットで批判されてのこと。

美術関係者からも服飾関係者からも認めれらなくてはならない状況で
白羽の矢が立ったのがオリベ。

オリベの考えはジャケット&パンツ。
ジャケットにはインパクト大のパッチポケットでテレビでの映えを狙う。

再登場のパッチポケット親方。
気乗りしない親方から、好きなバロック画家のタッチをモチーフにしたポケットのスケッチを渡される。

そのスケッチから画家を割り当てて
その画家の複製画を手間賃にもらえるなら引き受けると。

そのスケッチを受けて唸るカルフォート。
モチーフにしたポケットのラインから、親方の好きな画家を割り出せるのか?

ファッション:30代男性 パッチポケットに工夫のあるジャケット・パンツ

ジャケットがディスプレイされている画像

【本日の一着】30代男性 パッチポケットに工夫のあるジャケット・パンツ

  • モデルの年齢:30代 男性
  • モデルの体型:普通
  • 注文:TV出演で馬鹿にされない装い
  • 上:ネイビー地に白のウインドーベーン柄 三つボタン段返りジャケット
  • 下:オフホワイトのデニムパンツ
  • シャツ:白ボタンダウンシャツ
  • インナー:詳細なし
  • タイ:ノータイ
  • チーフ:ノーチーフ
  • 靴:ダークブラウンのタッセルローファー

豆知識:ジャケット&パンツはセットで買おう

ジャケット&パンツで失敗しない基本は
上下のシルエットを合わせることだそうです。

失敗の極端な例はチャップリンw

既製品ならばジャケットとパンツはセットで買うのが基本と考えておきましょう。
ジャケットに対してパンツ2本くらい買っておくと安心。
手持ちのジャケットならば、それを着ていって店員さんに
合うシルエットのパンツを探してもらいましょう。

3話 若返りの泉

老若男女、年齢を問わず

ぶっちゃけモテたいんよ おじさん

大河原 遁 著 「王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜」 出版 集英社

はよ~く分かる。

ということで今回の登場のバキーニ氏は
憎めないチャーミングなおじいさんとして大好きですね。

ストーリー

ストーリー(ネタバレ嫌いな人は開かないでね)   開く→

小ジワやシミに絶大な効果と話題の美容液を開発したバキーニ氏。
美肌の神様と呼ばれるようになったが、その美容液を発売するまでは貧乏な生活をしていた。
今ではモード服を買い焦ることもできるようになったが、
成金の悲しさかセレブのパーティで醜態をさらしてしまう。

その醜態のせいで美容液を販売するバキーニ商会の株価がだた下がり。
その評判を聞いて大人気の女優アガタから
商品のイメージキャラクターの話をキャンセルしたいとまで言われている始末。

たまたま会ったオリベから
モード服や服飾の話を聞いて勉強するバキーニ。

女優のアガタは、バキーニが学生のころに憧れた女性のお孫さん。
その女性にアタックすると、
いつまでも美しくいられる化粧水を作ったらお付き合いをしてくれると約束を交わす。

汚名の返上と社交辞令とはいえ約束を思い出したバキーニは
近く行われるセレブのパーティーで挽回するため
オリベにオーダーを出すことに

ファッション:60代男性 モード服の洒落気も捨ててないクラッシックスーツ

ジャケットが陳列している画像

【本日の一着】60代男性 モード服の洒落気も捨ててないクラッシックスーツ

  • モデルの年齢:60代 男性
  • モデルの体型:普通
  • 注文:クラッシックスタイルでありながらモードのような若々しい感じ
  • 上:大きなチェック柄のスリーピース
  • 下:同上
  • シャツ:グレーシャツ
  • インナー:同上のベスト
  • タイ:小紋タイ
  • チーフ:なし
  • 靴:ブラウンのブーツ

豆知識:モード服は最先端

モード服は最先端を着るものなので、シーズンごとに新たに買うのが
デザイナーの魅力を肌で感じられます。

対して、クラッシックは流行に左右されにくいですが
時代感はモードと比べて控えめなので
ワクワクさせたり、新鮮な気持ちにさせることは苦手なのですね。

4話 かもめのジョナサン

ストーリー

ストーリー(ネタバレ嫌いな人は開かないでね)   開く→

数年前に飛行中に車輪が出ないトラブルの上
燃料漏れで飛行場にたどり着けない最悪の状況で
斜面牧草地へ胴体着陸を試みて、奇跡的な不時着に成功してみせたイタリアの英雄
元パイロットのピオヴァーニ。

ピオヴァーニの勤務する航空会社は赤字続いていて
英雄をメディアに乞われるままにテレビや取材の露出させる。

ピオヴァーニはフライトの合間を縫ってメディアの要求に答え続けたが
結果、自律神経を崩して入院。そのまま退職することとなった。

パイロットという仕事に誇りを持っていたピオヴァーニは抜け殻のようになってしまい
それを気の毒に思ったイタリアのセレブリティは
軽飛行機の操縦のインストラクターとして迎えようとする。

しかし、肝心の本人が気落ちして承諾をしてくれない。

そんな彼に心が晴れるような一着を作り
再起の後押しをしてくれないかとオリベのもとに依頼が舞い込む。

ファッション:40代男性 大空と大地を想像させるジャケット・パンツ

スーツの仮縫い画像

【本日の一着】40代男性 大空と大地を想像させるジャケット・パンツ

  • モデルの年齢:40代 男性
  • モデルの体型:普通
  • 注文:心が晴れるような一着
  • 上:ウルトラマリンブルーのジャケット
  • 下:スーパーホワイトのコットンパンツ
  • シャツ:ブルーシャツ
  • インナー:詳細なし
  • タイ:シャツよりは濃いブルーのネクタイ
  • チーフ:詳細なし
  • 靴:ライトブラウンのプレーントゥ

豆知識:個性のつよい色合いの服はむずかしい

今回のウルトラマリンブルーのジャケットのような特別な個性を持った色は
髪や肌がまだみずみずしい若者が着ると芸人さんみたくなるらしいです。

このような服は、中年から初老の枯れた世代になってからこそ楽しめそうですね。

5話 道化師のソネット

いや~男性に
「ちっさ」は禁句ですよ、禁句。

ストーリー

ストーリー(ネタバレ嫌いな人は開かないでね)   開く→

同じ師匠に指導を受けて、ミュージカルなどに詞を提供して売り出し中の詩人
バンディニとバンディネッリ。

作風がイタリア風とイギリス風と方向性のちがいで
同じ門下なから犬猿の仲。

そんな二人の師匠が入院化からの快気祝いのパーティーで
角を突き合わせて大喧嘩をしてしまう。

メディアの前で醜態をさらしてしまった二人には、
仕事のキャンセルが続いてしまい師匠に取りなしを願うが
「スタイルにこだわりを持つのは結構だが、他人のスタイルを貶めずにいられないのは自信が持てない証拠だ」
「まずは凝り固まった自分のスタイルを柔軟にしろ」
とお𠮟りをうけてしまう。

二人の作風を表すように、それぞれイタリア靴をイギリス靴を愛用しているが
心を入れ替えたことを示すために、双方こだわりと反対の靴を履いて
改めて師匠に謝罪をしようというバンディニの提案に
難色を示すバンディネッリ。

そこまで頑なになる理由は?

ファッション:40代男性 凝り固まった自分のスタイルを改善

作業中の足元

【本日の一着】40代男性 凝り固まった自分のスタイルを改善

バンティニ

  • モデルの年齢:40代 男性
  • モデルの体型:普通
  • 注文:こだわりを交換した謝罪のための一着
  • 上:ブルゾンスタイル
  • 下:同上
  • シャツ:詳細なし
  • インナー:詳細なし
  • タイ:詳細なし
  • チーフ:詳細なし
  • 靴:イタリアのスクエアトウ靴

バンティネッリ

  • モデルの年齢:40代 男性
  • モデルの体型:肥満気味
  • 注文:こだわりを交換した謝罪のための一着
  • 上:ニッカーズスタイル
  • 下:同上
  • シャツ:詳細なし
  • インナー:詳細なし
  • タイ:詳細なし
  • チーフ:詳細なし
  • 靴:イギリスのメダリオン入り黒ストレートチップ

豆知識:イギリス靴とイタリア靴

イギリスの上流階級が紳士靴の発祥で、昔は大きな足は労働者の証として認識されていたので
小さく見せる靴が喜ばれていた。

現代でもカッチリと上品なスタイルが好きな伊達男はイギリス靴を好む傾向にあり
窮屈を我慢するのが嫌いな人は、ゆったりとしてセクシーなイタリア靴を選ぶ。

6話 木綿のハンカチーフ

ストーリー

ストーリー(ネタバレ嫌いな人は開かないでね)   開く→

ジラソーレ社が自作の服を露店で売る女子大生サークルだったころの話。
露店での売り上げは悪くはないのだが、大きな実績が欲しくて頭を悩ますメンバーたち。

パリの発表会に参加したくて営業をかけるが
実績を出してからきなさい、と断られる。
そんな中でも一つアドバイスをもらう。

大学には若いながらも全国的な注目を集めている人材が
何人かはいるだろうから、そういう人材に売り込みをかけて
いい仕事を納めれば、良い宣伝になるだろうと。

候補をあたったところ
女子陸上の十種競技で全種目入賞以上、オリンピックのメダルも狙えると期待される
陸上部のズィータが思い当たる。

交渉をするがズィータ本人は、競技で鍛えた身体がコンプレックスで
ドレスなどレディス服には近づかないようにしているらしく
首を縦にふってくれない。

実はズィータにはもう一つ悩みがあって
陸上競技にも、数学に専念するかにも、今が正に旬であるという状態。
ズィータ本人は今は陸上競技に専念したいが、
大恩のある教授に言い出せないという状況。

そこを何とかする、と担架をきったユーリア。
服飾で解決できる問題なのか?

ファッション:20代女性 恩師へのメッセージを込めたタキシードスタイル

女性のスーツ姿

【本日の一着】20代女性 恩師へのメッセージを込めたタキシードスタイル

  • モデルの年齢:20代 女性
  • モデルの体型:アスリート
  • 注文:同窓の注目を集める先輩にブランドの広告塔として
  • 上:グレーのタキシード
  • 下:同上
  • シャツ:詳細なし
  • インナー:ギンガムチェックのベスト
  • タイ:ノータイ
  • チーフ:オレンジ色のチーフ
  • 靴:詳細なし

豆知識:チーフの代表的な折り方 TVフォールド

テレビがモノクロの時代にアメリカのニュースキャスターが
少しでも顔色をよく見せようと、白いチーフをレフ板(光を反射させる板)の代わりに
胸ポケットにさしたのが始まりと言われる。


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作品情報

作品名王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜   
著者 大河原
発行集英社
ジャンル服飾コミック
紙初版日   2012年5月18日
  • 王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜(第一部)全32巻
  • 王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜(第二部)全13巻
  • 王様の仕立て屋〜フィオリ・ディ・ジラソーレ〜(第三部)全7巻
  • 王様の仕立て屋〜下町テーラー〜(第四部)既刊10巻

(2021年9月現在)

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